kritaのベーシックブラシを攻略する

名前に“Basic”とついているkritaのブラシは、どのペイントソフトにも入っているであろう基本的なブラシになります。その中に、違いが良くわからないブラシがいくつかあったので調べてみました。

ブラシプリセットで、全てのブラシを表示させたときのこの赤で囲った4つのブラシについて見ていきたいと思います。


  • ① Basic-1
    • 濃淡なく100%の濃さで塗れる普通のブラシ。
  • ② Basic-2_Opacity
    • Opacityは不透明度という意味。筆圧によって不透明度がかわる、つまり筆使いによって不透明度を調整できるブラシです。
    • 同じ筆圧で一気に塗ったときに、塗りが重なったところが濃くなったりはしません。同じ不透明度で塗られるだけなので、ムラができたりせずに均一になります。ここが次に紹介するFlowのブラシと違います。
  • ③ Basic-3_Flow
    • Flowは流量という意味。筆圧によってインクの量がかわる、つまり筆使いによって色の濃淡を調整できるブラシです。個人的には書道で使う筆をイメージしています。
    • 同じ筆圧で一気に塗ったときに、塗りが重なったところはインクが重なって色が濃くなります。
    • 流量が少いほど掠れのようなニュアンスが出てきます。筆が含んでいる墨が少なくなって掠れが出てくるのと似ています。
  • ④ Basic-4_Flow_Opacity
    • ② ③ が合わさったもの



② 〜④ のブラシ、細かく見てみると結構違いがあるのですね。
ブラシの特徴がよくわかったところで、以前描いたイラスト(左)の海の部分を塗り直してみました。


海の透明なところと空に反射して青く不透明になっているところを、② のブラシで描いてみました。海と浜辺の境界部分は、③ のブラシを消しゴムモードにして(キーボードでEを押す)海の余分な塗りを消しながら浜辺に馴染ませてみてます。

参考

説明が簡潔

The difference between Brush Opacity & Fill and Layer Opacity & Flow-Retouching Academy

エアブラシを例にした説明が解りやすい

ブラシの不透明度と流量の違い-Digital Painting 講座

kritaの水彩ブラシを攻略する

実物の水彩ブラシのノウハウが詰め込まれて作られている水彩ブラシ、しっかり向き合ってみると複雑なアナログ画材のどこまでをディジタルで表現するか、その落とし所が垣間見えたりして面白かったです。

photoshopのツールと似たkritaのブラシを使いこなして一歩先を目指す

kritaのプリセットで用意されているブラシを見ていくと、な〜んかよく分からないブラシがある…。調べてみると、どうやらphotoshopにあるツールと同じことができるようです。