kritaのtwitter公式アカウントで告知されてからずっと楽しみに待っていた水彩ブラシが、ついにやってまいりました🥳
さっそく、春頃に行った某植物園の花壇を描いてみたので、使った感じとかコツとかを先にメモしておこうと思います。次回の記事↓では、リリースノートのレビュー動画で解説された水彩ブラシの使い方を今回の復習も兼ねてまとめる予定です。
kritaの水彩ブラシを実際に使ってみて分かったことやコツなんかを自分なりにまとめてみました。
絵の作成メモ
使ったブラシと色は上の通り。線画は“通常”、着色用のレイヤーは全て“乗算”に設定して、あとは普通に紙に描くのと同じ要領で描きました。
水彩ブラシは水っぽいジワ〜っとしたなめらかな書き味で、滲んだ感じも結構リアル。実際の筆と同じように、筆の角度を変えて塗る面積を調整したりできるようなので、傾き検知があるペンタブで描いた方がより楽しめると感じました。とにかく良い〜🥰
以前購入して積み本になっている水彩画のテキストがあるのですが、kritaでお手軽に練習できそうなのでやる気が出てきました!またゆっくり練習してみよう🐾
今回は、追加された水彩ブラシのうち、主に下の2つを使いました。
今の私の塗り方だと、遠目にみるとデジタル塗りだよな…って感じになってるので、もっと筆の質感が見えるような塗りにしたいです。
水彩ブラシの中に、ぼかし用のブラシがあるのですが、これを使いすぎるともとの水彩ブラシの質感がつぶれてデジタル感が出てしまうようです。このブラシでいじりすぎない、というのが結構大事なポイントなんじゃないかと思っています。
ブラシの作者をはじめ、プロのアーティストの方々がこのブラシで描いた水彩画をじっくり観察してみると、そもそも水彩ブラシはアナログ水彩と同じでゴシゴシいじらずに描くのが良さそうに見えます。下に貼ったリリースノートのレビュー動画(1:56から)で、水彩ブラシを使って描かれた作品が紹介されているので、是非ご覧になってください。私の画力だと、ブラシの魅力が広まって欲しいのに全然伝えきれません😢
実装背景がエモい
kritaの設定で、一般>ツール タブ>ブラシフローモード とたどると、何やら設定できるようになっています。リリースノートのレビュー動画でも一瞬触れられるこのモード、何ぞやと思って調べてみると、どうやら今回の水彩ブラシにつながる重要なものであるらしい。
このモード自体は、前の4.2のバージョンから実装されています。
確かに4.2になったあたりから、うまく言い表すことができないけれど、なめらかできれいに塗れる気がするとは感じていました。ずっと使ってるからブラシの使い方が上手くなったのかも♪と、お気楽に思っていたのです。
ですが実際は、筆使いによって流量や不透明度が調整されるブラシの計算方法が改良されていました。
ベーシックブラシで流量と不透明度の違いについて知る。
事の発端は、photoshopをメインで利用していてkritaへ移行しようとしているユーザからの投稿。同じ機能のブラシが、photoshopとkritaで違いがあることが詳しく指摘されていました。
この投稿は結構なインパクトがあったみたいで、kritaを作ってるのであってphotoshopを作ってるわけじゃない、とか、別のソフト使いなよ、といった反感もあったようです。
作ってる人のモチベーションが辛い気持ち、わかる。しかもボランティアだし。
色んな国の人の、様々な職業立場での意見が交されていました。どの視点からもそれぞれに納得の理由。
商用ソフトの開発で中の人しかわからなかった事情がオープンソースだと色々垣間見えて、なんだか身近に感じて愛着がわきました。
紆余曲折あってなされたであろうこの改良、自分はとっても嬉しかったです。
さて、改良されたブラシの動作ですが、設定画面のブラシフローモードでcreamyとしてデフォルトで選択されています。改良前(4.1以前)のブラシの動作には、もう一つの選択肢であるhardを指定することで戻せます。これは4.1以前のバージョンでブラシを作成しているユーザの影響を考えての措置のようで、早めの移行が必要そうです。将来的にフローモードはcreamyに統合されます。
この改良がなかったら、今回のような水彩ブラシは実現されなかったんじゃないかな…と思うので、個人的には開発者の方々や関係するユーザのやりとりも含めて、とってもエモい気持ちになったのでした。
photoshopのツールと似たkritaのブラシを使いこなして一歩先を目指す
kritaのプリセットで用意されているブラシを見ていくと、な〜んかよく分からないブラシがある…。調べてみると、どうやらphotoshopにあるツールと同じことができるようです。