お花のプランターを描いてみたのですが、描くレイヤーを間違えてしまいました。なんとかそこだけ切り抜いて、別のレイヤーにコピーしたい😥そんなわけで、今日はマグネット選択ツールについて見ていこうと思います。
マグネット選択ツール
kritaの選択ツールには他のお絵描きソフトでも見かける矩形や円、投げなわ選択などが用意されていますが、マグネット選択ツール
というものがあります。調べてみたところ、photoshopにあるマグネット選択ツールと同じようなツールのようです。
切り抜きたい対象の近くをなぞると、選択範囲の線が対象の輪郭に自動で沿っていきます。
そのため、切り抜きたいものの輪郭がある程度くっきりしていると上手く選択することができます。
今回切り抜くお花のプランターは、輪郭が複雑なので普通の選択ツールで選択しようとすると大変ですが、輪郭がくっきりとしているので簡単に選択できそうです。実際にやってみます。
実際に使ってみる
葉っぱの近くを大雑把になぞっています。
投げなわツールのように一気に一筆書きする必要はありません。途中で手を離せます☕
プランターは輪郭が緩やかなので、なぞらずに輪郭の要所要所をクリックして自動検出させました。輪郭が複雑でないところは端折れます。クリックしたところに四角のアンカーと呼ばれるものが表示されています。なぞったときはアンカーは一定間隔おきに表示されます。
Shift+zで一つ前のアンカーに戻れます。
描き始めのアンカーに戻ってきてダブルクリックすると、選択が完了して破線で選択範囲が表示されます。
この絵の場合だと、描き始めのアンカーをクリックして終わらせようとした場合、プランターが見切れているところの選択範囲が自動検出のせいでガタガタになってしまいました。
描き始めのアンカーに戻らずにEnterを押して完了すると、描き始めのアンカーと描き終わりのアンカーが直線で結ばれます。
もう少しきれいに選択する
レイヤーリストに表示される選択マスクを使って、もう少しキレイに選択できるようにしてみます。
選択が完了すると、レイヤー一覧の一番上に「選択マスク」というものができます。
この選択マスクをクリックすると、選択されていないところが赤く表示されます。
赤い部分が透過されなくて下の絵が全く見えない!!という場合は、次の設定をしてみてください。
kritaの上部のメニューで 設定>kritaの設定を変更>表示>グリッド設定 のタブにある、「選択範囲オーバーレイ」で不透明度を下げます。
さて、この選択マスクですが実は2種類のモードがあります。
マグネット選択ツールを選択して、ツールオプションを見てみてください。
そこに「モード」という項目があって、ベクター選択かピクセル選択か選べるようになっています。
デフォルトはベクター選択です。このモードを選択すると、選択範囲をあとでベクターとして扱えます。
形状編集ツール
で赤くなっていないところをクリックすると、下の画像のように選択範囲をパスで編集できます。(でもパスのアンカーが大量に表示されて太い線のようになっていて微妙よね…)
ピクセル選択は、選択範囲をブラシや塗り潰しツールを使って修正できます。ベクター選択の選択マスクも同じようにブラシなどが使えますが、その場合は自動的にピクセル選択へ変換されます。
では、実際に選択マスクを使って先程の画像がもう少しきれいに選択されるようにしてみます。選択マスクをONにして、葉のまわりの選択がはみ出しているところをブラシで塗って範囲に含まれないようにしていきます。ブラシの色は黒を選択します。
更に、うまく選択されていない葉っぱはブラシの色を白にして塗ってやると赤いマスクが消えて選択されるようになります。
これでキレイに選択できました。
マグネット選択ツールのツールオプションで、フィルタ半径などその他の設定値は、色々と変更してみたのですが、デフォルトで設定されている数値が一番上手く認識できるので、特にいじらなくて良いと思いました。