kritaにメモプラグインを入れてお絵描きのノウハウやアイディアをメモしよう!

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最近はイラストの塗り方の本を参考にしながら色々な塗り方を試してみているのですが、そのときに自分なりに会得したコツなんかを絵と一緒にメモに残しておきたいシーンが増えました。kritaでメモプラグインを新しく作ってみるのもいいかもしれないと思っていたところ、既にイケてるメモプラグインが存在していたので、今日はこのメモプラグインBuli Notesを紹介しようと思います😆

Buli Notesでは、1つのメモを作成すると以下の5種類のメモのタイプが利用できるので色んな形でアイディアを記録できます。これらのメモはタブを切り替えて簡単に選択できるようになっています。

  • テキストメモ
  • 手書きメモ
  • ブラシメモ
  • レイヤーメモ
  • フォントメモ

特に「ブラシメモ」は、今使っているブラシの情報を簡単にメモできて、メモしたブラシはそこからすぐにロードできるのでオススメです。メモは、大きめのポストイットみたいに画面の好きな場所に表示しておけます。

プラグインのインポート

  1. 以下のgithubにいきます

    GitHub - Grum999/BuliNotes

  2. 「Download,Install&Execute」という節までスクロールします。結構下の方です。

  3. AIP ARCHIVE というリンクがあるのでそれをクリックしてzipファイルをダウンロードします

    zip-download
  4. 起動したkritaで、上部のメニューから 「ツール>スクリプト>Pythonプラグインをファイルからインポート」 と選択します

  5. ファイルを選択するウィンドウが開くのでダウンロードしたzipを選択してokを押します

  6. プラグインを有効にするか聞かれるので「はい」を選択します

  7. kritaを再起動します

Buli Notesのドッカーの見方

docker

kritaを再起動するとプラグインが有効になり、「Buli Notes」と書かれたドッカーが表示されるようになります。もし表示されていなければ、上部のメニューから 設定>ドッキング とたどって、Buli Notesにチェックを入れて表示させて下さい。

このドッカーには、作成したメモが一覧で表示されます。基本的な操作は、上の画像に示されているようにドッカーの下にある「追加」「編集」「削除」のアイコンを使用して行います。新しいメモを作成するには「追加」アイコンをクリックし、既存のメモを編集するにはメモを選択して「編集」をクリックします。また、メモの編集は、メモ自体をダブルクリックすることでも可能です。

各メモの横にあるアイコンには、以下のような役割があります。

  • 南京錠アイコン
    • ロックが有効になると、メモを編集できないようにします。
  • 目のアイコン
    • メモを表示します。ただし、後述するピンのアイコンとは異なり、別の領域にフォーカスするとメモが自動的に閉じます。
  • ピンのアイコン
    • メモをピン止めすることで、常に表示状態にできます。ただし、私の使い方に問題があるのか、時折表示が解除されることがあります😅

また、表示されたメモは自由にドラッグして画面の任意の位置に移動できるため、ポストイットのように便利に利用できます。

テキストメモ

text-memo

メモを作成すると、上の画像のようなウィンドウが開きます。左側にあるタブで5種類のメモを切り替えます。Tのアイコンのタブはテキストメモです。箇条書きにしたり文字色を変えたり、結構細かく文字を装飾できます。

手書きメモ

hand-memo

kritaのブラシをそのまま使って手書きでメモできます。レイヤー機能はなく、やり直し操作もできないので凝った書き込みはしづらいですが、描き方のコツをここに描いておくと後で見返したときに便利そうです。ここに描いたものはエクスポートのメニューから別のフォーマットの画像として保存できたり、新しいレイヤーとして今の絵に追加したりできます。

インポートのボタンを押すと画像を読み込んで貼ることができるので、ちょっとした参考資料なんかはここに貼っておくのも良いですね。メモしたい部分のスクショを取って、ここに読み込んでポイントだけ書き込みするのもいいかも。

ただ、画像を読み込むと、画像がメモの左上に貼られるだけで移動はできないので、複数の画像を読み込むと同じ場所に重なってしいます。なので実際に使う場合は画像を1枚だけ貼るようになると思います。画像は大きすぎると手書きメモの領域からはみ出してしまうので、ざっくりですが縦400px横800pxに収まるぐらいの画像サイズが良さそうです。上の例ではは縦横300pxのサイズの画像を読み込んでいます。

ブラシメモ

brush-memo

このメモの操作は基本的に上の画像で示した追加・編集・削除の3つのアイコンで行います。

+のアイコンを押すとコメントを入力するウィンドウが開くので、コメントを入力してOKを押すと今使用中のブラシの状態がコメントと一緒に記録されます。ここのブラシメモに登録されたブラシをクリックすると、メモしたブラシを直ぐにロードできます。

私は今のところ、このメモを一番使っています。kritaはアプリを一旦閉じてしまうと、次に描くときにブラシサイズなど前回使っていたブラシの状態はクリアされてしまうので、この機能はめっちゃ便利だと思います😘

レイヤーメモ

layer-memo

レイヤーメモもブラシメモと同様に、今のレイヤーの状態をコメントと一緒に記録できます。
このメモの操作も基本的に上の画像で示した追加・編集・削除の3つのアイコンで行います。

+のアイコンを押すと、今使っているレイヤーの一覧が表示されたウィンドウが開くので、メモしたいレイヤーを選択します。Descriptionのタブを選択してコメントを入力してOKを押せば、そのレイヤーと一緒にコメントを記録できます。

フォントメモ

font

テキストツールで挿入した埋め込みフォントの種類が表示されます。フォントについては正直なところ扱い方がよくわからないので、また解ったときに追記したいと思います。

まとめ

このプラグインのメモでは、5種類のメモで効果的にそのときのアイディアを残すことができます。メモはポストイットのように色んな場所に表示できて、画像で示したように、下にあるアイコンで各種メモへ切り替えできます。下の画像のメモでは、テキストメモとブラシメモを使っているのでそれぞれのタイプに応じたアイコンが表示されています。

switch-icon

そして、メモは描いたイラストと一緒に保存されるので、メモの紛失の心配がありません。後で見返すときも思い出しやすそうですね。フォーマットも揃っているので、後からメモのデータだけ抽出してまとめるといったこともやりやすい気がします。

とても良いプラグインなので、是非一度入れてみてください。